第21回 「ICT技術を活用した難病研究について」の紹介

難病治療の研究に,ビッグデータやウェアラブル端末(腕時計型)が活用されているようです。
ハリウッド俳優のマイケル・J・フォックスが設立したマイケル・J・フォックス財団が,パーキンソン病治療の為の研究を続けています。

パーキンソン病は,アルツハイマー病についで頻度の高い神経変性疾患。日本では難病に指定されています。
原因はまだ完全には解明されておらず,症状や病状の進行も多岐にわたる為,確実な治療法が確立していないのが現状です。
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マイケル・J・フォックス財団は2014年,米Intelと共同でこのプロジェクトを開始。
患者さんにウェアラブル端末を装着していただき,端末で収集した症状等のデータをビッグデータ解析プラットフォームで解析。この解析結果をパーキンソン病研究者に公開しています。

この研究が進めば,パーキンソン病の診断や治療法,治療薬の大きな改善につながるそうです。
ICT技術の積極的な活用で不可能を可能にする,そんな活動が各方面で進んでいるんですね。