エッジコンピューティングについて

エッジコンピューティングとは、パソコンやスマートフォンなどインターネットにつながるIoT端末や、利用者の近辺にサーバーを配置してデータ処理・分析を行う分散コンピューティングの概念です。

近年活用されるクラウドネットワークでのデータ処理・分析は、全てのデータがインターネット経由でクラウドに集積・処理・分析/解析されるため、
①ネットワークへの負荷が大きい
②インターネット経由でやり取りされる情報であるがためのタイムラグの発生
③クラウド上に情報を集中させるが故に外部からの脅威にさらされる
等の問題があります。

エッジコンピューティングでは、エッジ側で高速・安全にデータ処理・分析を行い、必要なデータのみをクラウドに送る為、
①ネットワーク負荷の軽減
②処理・分析情報レスポンスの向上
③クラウド上データが限定されることによる漏洩リスクの軽減
が実現できます。但し、エッジ側のセキュリティ対策は必須となります。

エッジコンピューティングを利活用する分野を幾つか紹介します。

事例1、自動運転(参照「DATA INSIGHT」

記事:https://www.nttdata.com/jp/ja/data-insight/2019/061301/
車の自動運転は、大量の蓄積データを分析し、遅延なく自動車にて利活用するため、エッジコンピューティングの概念が必須と言えます。
また、5Gと併せて活用することでさらに効果が上がります。

事例2、ウォークスルー顔認証(参照「NEC技報」

記事:https://jpn.nec.com/techrep/journal/g17/n01/170106.html
ウォークスルー顔認証では、人が歩き抜ける間に認証を行う必要がある為、やはりエッジコンピューティングが必須です。

エッジコンピューティングは、5Gやゼロトラストと併せて、今後も農業・工業・エネルギー・金融サービス・医療・商業等の分野で大いに活用できる概念です。