友人や、遠く離れた企業の方からパソコンに関する問い合わせを受けたとき、電話だけのサポートに限界を感じたことはないでしょうか。
「今どんな画面を見ていますか?」
「そこに表示されている項目は何ですか?」
ユーザーの画面状況が分からないまま説明を続けるのは、時間もかかり、対応する側の負荷も大きくなりがちです。
そんな課題を解決できるのが、
Windows10から標準搭載されている無料の遠隔支援ツール「クイック アシスト」です。
●クイックアシストとは?
**リモート接続によって遠隔でパソコンの操作を支援したり、支援してもらったりできるツール**です。
Windows10からOS標準アプリとして提供されており、さらに Windows11 バージョン22H2以降では、新しいクイック アシストが付属しています。
特別なソフトをインストールする必要がなく、すぐに使い始められる点が大きな特徴です。
※なお、サポートする側はMicrosoftアカウントが必要となります。
※ネットワーク環境が必要です。
●利用手順(Windows11の場合)
1. サポートを受ける側・サポートする側双方で「クイック アシスト」を起動する

2.(サポートする側)「他のユーザーを助ける」をクリック

3.(サポートする側)画面に表示された6桁のコードを電話やメッセージツールなどで相手に伝える

4.(サポートを受ける側)6桁のコードを入力し「送信」ボタンをクリック

5.(サポートを受ける側)確認外面で「許可」ボタンをクリック

6.(サポートする側)サポートを受ける側のデスクトップ画面が表示される

これで、**相手の画面を確認しながら電話などでやり取りしつつ、遠隔サポートを行うことが可能**になります。
クイックアシストでは、サポートする側から右上の「制御の要求」ボタンをクリックし、サポートを受ける側が「許可」すれば、マウス操作やキーボード操作を代行することも可能です。
言葉だけで説明する必要がなくなるため、対応時間の短縮や操作ミスの防止につながります。


●利用時の注意点
クイック アシストは、画面表示だけでなく操作内容もすべて相手に見える仕組みのため、サポートを受ける側は信頼できる相手とのみ使用することが重要です。
接続時に発行されるコードは第三者に共有せず、操作の許可も必要な場合に限ることで、安心して利用できます。
サポート終了後は、接続が切れていることを必ず確認しましょう。
●まとめ
クイック アシストは、Windows10以降であれば標準で利用できる遠隔支援ツールです。
・遠隔ツールを導入したいがコストをかけたくない
・離れて暮らす家族や知人のパソコンをサポートしたい
・電話だけのサポートに限界を感じている
こうした場面で、無料ですぐに始められる選択肢として非常に有効です。
Windows環境を利用している方は、いざというときのためにクイック アシストをぜひ活用してみてはいかがでしょうか。

