人工知能(AI)と自動車

「陰謀と破壊と犯罪の渦巻く・・・」のナレーションから始まる80年代アメリカで作成され日本でも放送されたドラマの中で、主人公や登場人物との会話もこなし、自らの意思で動く事も可能で、さらには人命を第一に考えて行動するという夢のような車が登場し、当時夢中になって見ていた記憶があります。
この車自身の頭脳部分に搭載されたコンピュータ(人工知能)によって、会話や自身の意思で動く事ができるのですが、この車のようにすべてがコンピュータで制御されて自動的に動くといった事が実現するにはもっと先の未来かもしれません。部分的に見ていけば実現している、実現しそうな部分は幾つかあるかもしれません。

一口に人工知能といっても様々な分野がありますが、現在の人工知能にできるといわれているものとして以下のような事が挙げられます。この中で現状の自動車にて実現している部分として

  1. 情報収集
    カメラやレーダーセンサーなどで周囲の情報を集める。
  2. 認識(文字認識、音声認識、画像認識、動画認識など)
    情報収集で得られた情報(道路標識や車線・人物・他車など)を認識する
  3. 記録(情報の解析、分類)
    認識情報で得られた情報(様々な道路標識の情報や車線情報、人物や他車の動向など)を解析しメータインパネ等に表示させる。
  4.  予測(動向予測、早期における異常検知など)
    記録解析によって得られた情報で危険予測する
  5.  選択(マッチング、提案)
    予測によって出た情報により、警告を発したり、自動的にブレーキを掛けたりする
  6.  作業プロセスの最適化(効率化)
    前走車を追随するようにアクセル開度を調整する。
  7.  作業の自動化
    車線の情報を元に走行車線をキープする。

など思いつく限りですが実現出来ている部分があります。
これらの機能にIoTやICT、ビッグデータなどを絡めて総合的に処理し自動車車体を制御する事が少しずつ実現して来ています。実際に日本でもタクシーの自動運転のテスト運用が始まって来ており、自動的に車を動かし目的地に到着させる技術に関しては近い将来実現し、ドライバーのいない全自動の車が町中を走ることがあるかもしれません。