大学共通テストに「情報」科目が導入されました。今後何が変わる?

2025年度の大学入学共通テストから、新たに「情報」科目が加わりました。これは、デジタル社会に適応できる人材を育成するための動きの一環であり、高校で学ぶ「情報Ⅰ」の内容をもとに出題されます。
では、この「情報Ⅰ」とはどのような科目なのか?大きく分けて、プログラミング、データの活用、情報セキュリティ、ネットワークの基礎といった内容が含まれます。特に、Pythonなどのプログラミング言語を使った論理的思考が問われる問題や、表計算ソフトを活用したデータ分析の問題が出題されると予想されています。

受験生にとっては新しいチャレンジですが、情報化社会を生きる私たちにとって、「情報」は避けて通れないスキルです。私の息子も今から高校生。どのように「情報」を教えていくか悩みますが、教科書の基礎を押さえつつ、実際に手を動かしてプログラムを書いたり、表計算ソフトを使ったりすることで、実践的な理解を深めるよう伝えていくつもりです。

この「情報」に係る変化は、単なる大学受験の範囲拡大にとどまりません。現代社会では、データを扱い、論理的に考え、ITリテラシーを持つことが不可欠になっています。「情報」をしっかり学ぶことは、今後のキャリアにおいても大きな意味を持つと思います。

工業系高校生等のための県内企業説明会(鹿児島情報高校)に参加しました!

鹿児島県産業立地課が主催する企業説明会が3月13日(木)に鹿児島情報高校で開催され,県内のIT企業を含む22社が企業説明用のブースを出して,企業説明を行いました。
当日は,令和7年度卒業予定である鹿児島情報高校の生徒さんが,各企業のブースを訪れて説明を真剣に聞いていました。
鹿児島頭脳センターも参加し,当社のブースにも多くの生徒さんが訪れ,会社のアピールを積極的に行いました。

頭脳センター企業ブースの様子1

<頭脳センター企業ブースの様子 その壱>

頭脳センターの企業ブースの様子2

<頭脳センターの企業ブースの様子 その弐>

ランサムウェア対策していますか?

■「ランサムウェアとは…」

 ランサムウェアとは,コンピューターやネットワーク内のデータを暗号化し,アクセスを不可能にする悪質なソフトウェア(マルウェアの一種)です。攻撃者は暗号化したデータを復元するために金銭を要求し,身代金(Ransom)を支払わなければデータを返還しないという脅しを行います。

 被害の多くは,ビットコインによる送金を行うと暗号化を解除するような案内をされますが,仮に支払ったとしてもデータが安全に復旧される保証はなく,逆に一度支払ってしまうと再度標的にされる恐れが高くなりますので,絶対に支払ってはいけません。

■「ランサムウェアの主な感染経路」

 ランサムウェアは,主に以下の方法で感染します。

    〇メール:
     悪意のある添付ファイル・URLをを送付し,ランサムウェアを実行するためのプログラムをダウンロード・実行することで感染します。
    〇ソフトウェア(ファームウェア/OS含)の脆弱性:
     セキュリティパッチが適用されていないソフトウェアの脆弱性を悪用して感染します。
     ソフトウェア(ファームウェア/OS)も含まれ,VPN装置・ファイヤーウォールも対象です。
    〇リモートデスクトップの脆弱性:
     インターネット越しにリモートデスクトップ接続を使う際,弱いパスワードや脆弱なセキュリティ設定を利用して侵入します。

■「ランサムウェアの被害」

 ランサムウェアに感染すると,以下のような被害が生じることがあります。

    〇データの喪失:重要なファイルが暗号化され,復元できなくなる。
    〇業務の停止:業務が停滞し,生産性が低下する。
    〇金銭的被害:身代金の支払いを余儀なくされる場合や,データを取り戻せないことによる損失が発生する。
■「ランサムウェア被害状況」

 近年発生している被害の多くは,VPN装置が脆弱なパスワードであることや,脆弱性があるOSで稼働させていたことで,VPN装置を介して内部ネットワークに侵入される事例が多く報告されている。

 以下に記載した被害については,VPN装置が原因で発生した可能性が高いとされている。

    2022年10月 大阪急性期・総合医療センター
    2023年7月  名古屋港運協会
    2024年1月  株式会社キューヘン(九州電力グループ)
    2024年5月  岡山県精神科医医療センター
    2024年10月 カシオ計算機株式会社
■「ランサムウェアへの対策方法」

 ランサムウェアの被害を防ぐために,以下の対策を講じることが重要です。

    〇バックアップの実施
     定期的にデータのバックアップを取り,重要なファイルはオフラインやクラウドサービスに保存するなど,感染したとしてもデータを復旧できるしくみを作っておくことが重要です。
     また,ファイルサーバー等のストレージは,スナップショット機能を用いることで,ランサムウェアが書き込むことができないバックアップデータを作成・保存するなど,データの保護は極めて重要です。
    〇セキュリティソフトの導入と更新
     ウイルス対策ソフトやエンドポイントセキュリティを導入し,常に最新のパッチ等の適用がされている状態に保つことが大切です。
    〇ソフトウェアのアップデート
     システムやアプリケーションのセキュリティパッチを迅速に適用することで,脆弱性を狙った攻撃を防ぐことができます。
    〇不審なリンクや添付ファイルを開かない
     メールに添付されたファイルやリンクは,信頼できる送信者であることが確認できない場合,むやみに開くことはせず,送信元に確認を行ってから開くなどの慎重な対応が必要です。
    〇多要素認証の導入
     VPN接続,重要システムへの接続時等に多要素認証を行うことで,パスワードだけではアクセスができない環境とすることで,被害のリスクを低下させ,よりセキュアな環境とすることができます。
    〇人的セキュリティ対策
     社員・従業員のセキュリティ意識を高め,サイバー攻撃に対する警戒を強化することも有効な予防策です。

臨時職員採用のご案内

【募集内容】
 1.雇用期間 令和7年4月1日~令和7年9月30日
 2.雇用人数 1名
 3.勤務箇所 鹿児島県庁内
 4.勤務時間 月曜日~金曜日 8:30~17:00
 5.賃金等  7,900円(1,053円/時間)
  別途通勤手当支給,社会保険加入
 6.業務内容 事務補助
  ・文書の収受・編冊・発送・保管等
  ・パソコンによる簡単なデータ入力・資料作成
  ・電話・メールでの問合せ対応(簡易内容)の取り次ぎや対応の補助
  ・その他,雑務
 7.雇用条件
  業務内容や給与,福利厚生等は,下記をご覧ください。
  臨時職員の募集内容〔PDF〕
  ※応募の詳細については,ハローワークにご確認ください。(下記のハローワーク求人検索ページから、求人番号で検索が可能です。)
   求人番号:46010-06816751
   ハローワーク求人検索ページ
 8.お問い合わせ
  〒892-0821 鹿児島県鹿児島市名山町4-3 鹿児島県地域振興公社ビル6F
   株式会社鹿児島頭脳センター  総務部 : 中野
   TEL:099-216-2260(受付/平日8:30~17:15)  FAX:099-216-2271

鹿児島キャリアデザイン専門学校の「令和6年度学内企業ガイダンス」に参加しました!

鹿児島キャリアデザイン専門学校が主催する学内企業ガイダンスが2月21日(金)に原田学園マルチホールで開催され,県内の企業及び病院が企業ガイダンス用のブースを出して,令和7年度卒業予定者に対して,説明を行いました。
当日は多くの生徒が参加し,生徒さんは各企業のブースを訪れて説明を真剣に聞いていました。
鹿児島頭脳センターも参加し,当社のブースにも多くの生徒さんが訪れ,会社のアピールを積極的に行いました。

頭脳センター企業ブースの様子1

<頭脳センター企業ブースの様子 その壱>

頭脳センターの企業ブースの様子2

<頭脳センターの企業ブースの様子 その弐>

FAX送受信停止のお知らせ

機器の入れかえ作業のため、下記の期間中はFAXの送受信ができなくなります。
ご不便をおかけしますが、ご理解とご協力をお願い申し上げます。

【期日】2月28日(金)17:15 ~ 3月3日(月)9:00

psr.exeをご存じですか? 便利なのに非推奨になったツール

Windowsには、普段あまり知られていない便利なツールがいくつも存在します。中には、知ってさえいれば業務の効率が向上するものもありますが、残念ながら十分に認知されず、非推奨となり、やがてOSから削除されてしまうものも少なくありません。
今回ご紹介するのは「PSR.exe(問題ステップ記録ツール)」という機能です。Microsoftのサポートとやり取りをする中で、このツールの存在を知った方もいるかもしれません。
しかし、このPSR.exeは2023年11月にMicrosoftから「非推奨」と発表され、今後のWindowsアップデートで削除される予定です。知らないうちに便利なツールが消えてしまうのは少し寂しいですね。

PSR.exeとは? どんな時に使うのか

PSR.exe(問題ステップ記録ツール)は、Windowsに標準搭載されているスクリーンキャプチャツールの一種で、操作手順を自動で記録し、スクリーンショット付きのレポートを作成できる機能です。


(Windowsキー + R を押し、「psr」と入力し、Enter)

例えば、以下のような場面で活躍します

  • PCで発生している問題をMicrosoftサポートや社内のIT担当者に伝えたいが、言葉では説明しづらいとき
  • マニュアルを作成する際に、特定の操作手順を簡単に記録したいとき
  • 新しいソフトの操作手順を同僚に伝えたいとき

PSR.exeを使えば、画面のスクリーンショットとともに 「どのボタンを押したか」 などの情報が自動的に記録され、分かりやすいレポートとして出力できます。
「画面のどこを操作したのか?」を一目で伝えられるため、 トラブルシューティングや操作マニュアル作成に非常に便利 でした。


(録画を停止後に内容をMHT形式で確認できます)

PSR.exeが非推奨となる理由

便利なツールであるPSR.exeですが、 2023年11月にMicrosoftより非推奨と発表 されました。今後のWindowsアップデートで削除される予定です。
その背景として考えられるのは以下の点です。

1 更新頻度の低さ
  • PSR.exeはWindows 7の時代から存在していましたが、近年ほとんど更新されておらず、最新のWindows環境に最適化されていませんでした。
2 セキュリティの問題
  • PSR.exeは操作を詳細に記録できる反面、悪用されるリスクもありました。例えば、機密情報を含む画面が意図せず記録されてしまう可能性があります。
3 代替手段の普及
  • Windowsには「Xbox Game Bar(Win+G)」や「Snipping Tool(Win+Shift+S)」など、画面を記録する他の方法が増えてきました。
  • Microsoft Teamsにも画面共有や録画機能があり、サポート用途としてはより適した選択肢になりつつあります。

このような理由から、PSR.exeは 今後のWindowsアップデートで削除される予定 です。

PSR.exeの代替手段は?

PSR.exeの代替として、以下のツールが活用できます。

  • Xbox Game Bar(Win+G) → 画面録画が可能(動画として残せる)
  • Snipping Tool(Win+Shift+S) → 画面キャプチャに便利
  • Microsoft Teamsの画面共有 → リアルタイムで相手に画面を見せながら説明可能
  • Step Recorder系のサードパーティツール → 「ShareX」「Greenshot」など、高機能なキャプチャツールも多数存在
  • 用途に応じて、これらの代替ツールを活用することで、PSR.exeの機能を補完できます。

    他にも消えていくWindowsの便利機能は?

    PSR.exeのように、「知る人ぞ知る便利なツール」だったのに、非推奨になって消えてしまった機能は他にもあります。例えば…

  • Internet Explorer(IE) → 2022年6月にサポート終了
  • コントロールパネル(従来の設定画面) → 徐々に「設定」アプリへ移行中
  • Windows 7時代の付属アプリ(ペイント3D、メール、ニュースなど) → 近年、多くが削除または非推奨に
  • これらの機能も、新しい技術に置き換えられたり、別の手段が提供されたりすることで役目を終えていきます。

    まとめ

    PSR.exeは、操作手順を記録してスクリーンショット付きのレポートを作成できる便利なツールでしたが、2023年11月に非推奨となり、将来的に削除される予定です。
    今後は、Xbox Game BarやSnipping Tool、Teamsの画面共有などの 代替手段を活用 することで、同様の機能を補えます。
    Windowsの進化に伴い、消えていく機能もあれば、新しく登場する便利な機能もあります。普段あまり使われていないけれど、知っていれば役立つツールがまだまだあるかもしれませんね。
    ぜひ、今のうちに PSR.exeを試してみて、業務の効率化に役立ててみてはいかがでしょうか?

    かごしま産業支援センター主催「令和6年度ITセミナー」開催のご案内

    弊社が後援しております、かごしま産業支援センター主催「令和6年度ITセミナー」のご案内です。
    『DX・生成AIの基礎とビジネスへの具体的な活用事例』を大きなテーマに、生成AIが登場したことで何ができるようになり、ビジネスにどのように影響を与えたかを中心に、業務のIT化の必要性を分かりやすく解説いたします。
    また、パソコンを操作する画面をスクリーンに映し、生成AIを使って表、文章、画像を効率的に作成する様子を実演しながら、得られた文章や画像を業務に活用する手法を解説いたします。
    ぜひご参加ください。

    【日 時】令和7年2月20日(木) 13:30~16:15
    【会 場】ホテル・レクストン鹿児島 2階 サルビア
    【定 員】会場:50名  オンライン(Zoomウェビナー):50名 (先着順)
    【受講料】無料(※先着順、定員になり次第、締め切らせていただきます。)
    【内容】
    〇講演Ⅰ (13:35~14:45)
      テーマ:「IT・デジタル・AIを味方につけよう! ~DX・生成AIの基礎と働き方の変化や付き合い方を考える~」
      講 師:株式会社 GiFFT  代表取締役 出口 顕哉 氏
          IT・インターネット業界25年。IT顧問、ITエンジニア出身
    〇講演Ⅱ (14:55~16:05)
      テーマ:「ChatGPTとCanvaで進化するビジネス活用~生産性向上とマーケティング効率化~」
      講 師:株式会社 HomeButton 代表 徳田 喜一 氏
          IT活用アドバイザー、よろず支援拠点コーディネーター
    〇助成事業紹介 (16:05~16:15)
     「かごしま産業支援センターの支援事業紹介(IT関係)」

    ※詳細は、下記セミナーチラシをご参照ください。
    令和6年度ITセミナーチラシ

    ※セミナーのお申込みは、下記「かごしま産業支援センターホームページ」よりお願いします。
    https://www.kisc.or.jp/event/61966/

    工業系高校生等のための県内企業説明会(西原商会アリーナ)に参加しました!

    鹿児島県産業立地課が主催する企業説明会が1月24日(金)に西原商会アリーナで開催され,県内のIT企業19社が企業説明用のブースを出して,令和7年度卒業予定者に対して,企業説明を行いました。
    当日はKCS鹿児島情報専門学校及び鹿児島環境情報専門学校の生徒が100数十名参加し,生徒さんは各企業のブースを訪れて説明を真剣に聞いていました。
    鹿児島頭脳センターも参加し,当社のブースにも多くの生徒さんが訪れ,会社のアピールを積極的に行いました。

    全体説明の様子

    <全体説明の様子>

    頭脳センターの企業ブースでの様子

    <頭脳センターの企業ブースでの様子 その壱>

    頭脳センターの企業ブースでの様子

    <頭脳センターの企業ブースでの様子 その弐>

    SSD搭載パソコンのデータ消去方法~安全で確実な手順とは~

    先日子どものパソコンが故障した為、パソコン販売店に行きました。
    故障状態の確認で待っている間にパソコン売り場の機能表を見ると、今や全機種がSSD搭載というスペックでした。

    SSD(Solid State Drive)は、従来のHDD(ハードディスクドライブ)とは異なる仕組みでデータを保存しています。そのため、データを完全に消去する方法にも違いがあります。
    今回は、SSD搭載パソコンのデータ消去方法について解説します。

    米国国立標準技術研究所(NIST)で、現在、推奨されているSSD消去方法を参照してみました。

    【フラッシュメモリベースのストレージデバイス(SSD)】

    方法 説明
    消去 組織的に承認され、テストされた上書き技術/方法/ツールを使用して媒体を上書きする。消去手順は、すべて0 の列などの固定データ値を持つ少なくとも1 回パスの書き込みで構成されるべきである。
    除去 データ抹消処理コマンドを適用する。
    破壊 デバイスを細断、分解、粉砕、又は認可された焼却炉で焼却する。

    ※NIST SP 800-88 Rev. 1 媒体のデータ抹消処理(サニタイズ)に関するガイドライン「表A-8:フラッシュメモリベースのストレージデバイス」より引用

    上記の事からSSD搭載パソコンのデータ消去方法と処分方法をまとめてみました。

    1 パソコン各メーカーやSSDメーカーが提供するSSD用データ消去方法
    • リスク:情報流出のリスク低い
    • 処分方法:譲渡・返却・売却可
    2 データ抹消コマンド(Secure Erase, Enhanced Secure Erase)機能のあるデータ消去ソフトによる消去
    • リスク:情報流出のリスク低い
    • 処分方法:譲渡・返却・売却可
    3 物理破壊による消去(金槌やドリルを使って基板やメモリチップ部分を破壊)
    • リスク:半導体チップが複数あり、破壊の程度によってはデータが残るリスク有り
    • 処分方法:廃棄

    情報漏洩の被害者にならない為にもSSD搭載のパソコンを廃棄・譲渡する際のデータ消去は、HDDと異なり専用の方法を取る必要があります。
    以前、神奈川県で起きた情報漏洩事例の様にパソコン内でデータをゴミ箱に入れたりフォーマット(初期化)するだけでは、ハードディスクにデータが残った状態なので、専用のソフトや装置を使って復元できてしまいます。
    このことからセキュアイレースやメーカー提供のツールを活用するのが最も安全で効率的です。
    個人情報や重要なデータを守るために、正しい手順を選び、適切に処理しましょう。